FXのすべりを業者によって見極めなければならない理由

2018年1月18日

いざFXに慣れてくると、誰もが感じる事がある。それが”すべり”です。短期取引を多くしている人ならなおさら感じるでしょう。人は特に負けが続くと不思議と業者側のシステムに敵意を向け自分の取引を正当化しようとする傾向があります。では”すべり”は許容しなくてはいけないのか?

FXのすべるって?

FXで『すべった~』なんて言葉をよく聞きます。中・長期取引が中心の人はさほど関係の無い話になるかもしれませんが、特にスキャルピング取引が多い人や、1日の取引回数が多い人は、この”すべり”は重要です。

毎度毎度、自分が思った所と1pips程度悪い注文の取られ方をすれば、1日10回の取引でも10pips、10万通貨ならば1万円も実際の利益が減るのですから、どうでもいいと言うものでは無いはずです。すべる=スリッページという事になるのですが、

すべり”とは約定したと思ったレートと実際に約定したレートに差が出る現象

の事です。極端に言うと米ドル/円が100円で買ったつもりが約定価格は101円だったなんて事です。

FXではスリッページの限度幅を予め設定する事が出来る

ので、上記のような極端な事はありませんが、スリッページの幅を狭くしすぎると急変動の相場では注文が通らない等の事もあります。スリッページは本来、相場状況により客に不利にも有利にも起こると、通常どのFX会社でも書かれている事が多いです。

常識的に考えて自分のクリックした注文が、全くタイムラグもなく通ると思うのはどうかと思いますが、短期トレード中心の自分が実際数十社以上を使って分かった事ですが、確かに業者により微妙に違います。では”すべる”事自体はダメなことなのか?

すべりは悪か?

実際にクリックした価格と業者のサーバーに到達する事が、同時なんてことは不可能です。レートは常に変動している訳ですし…。多少すべる事は私の中では当然だと思うし、仕方のない事であると認識しています。では善なのか?

FX業者によりまちまちなすべり方が存在

スリッページの幅を特に狭く設定していないものとして考えて下さい。業者によってはあからさまに自社に有利にすべる場合が有る。

統一したすべり方は善である

(約定)
例えば急速にチャートが上がっている状況でドル円を100.10で買ったとします。自分では100.10でクリックしたが、急上昇中だったので、実際の約定は100.15だった。
(決済)
急上昇は続いている状態で100.50で決済をクリックしたとします。実際の約定は100.50~それ以上になった。

これが、統一したすべり方の見極めるポイントです。注文時に自分が思った金額より上で買わされるのは、急上昇中なので想定していなければなりません。更に、決済時もチャートが上がっている状況で決済した時、いい方向もしくはクリックした時点と同値段程度を取ってくれていれば、ある程度同じようにすべるのだから理解できます。

統一したシステム状況であり、僅かでも自社に良い場合も悪い場合も統一した”すべり”を提供してくれる業者ならば、それはある程度許容して、文句を言うべきでは無く良い業者だと認識してもいいと思います。

自社に有利なすべり方は悪である

ここで先ほどと全く同じ条件で買ったと仮定して下さい。

(約定)
自分では100.10でクリックしたが、急上昇中だったので、すべりは想定していたが、かなりすべり約定は100.30だった。
(決済)
急上昇は続いている状態で100.50近辺で決済をクリックしたとします。実際の約定は急上昇しているにも関わらず、すべりが同方向であると認識して、100.50近辺で決済したはずなのに、その決済注文だけは一切のタイムラグも無く、100.45で決済されていた。

この例にあるように、理解できないのは買う場合にはあからさまに2.3段階高い値段で取られ、決済時は急速に上がっているのにも関わらず、自分がクリックした値段とまったく同じ、ひどい場合はそれ以下で約定しているといった業者が結構多い事です。

このような業者は悪ととらえられても仕方が無いと思います。更にその日によってすべり方がまちまちな業者はなお判断が難しい。

常にチャートの動いている方向にすべるのは善
注文時は大きく不利な方向にすべり、決済時も悪い方向にすべるのは悪

ここで問題なのは、負けが続いているとどうしても、何でもかんでも業者が悪いと勘違いする人が多い事です。あくまで冷静に見極めれば、この善・悪の違いは見えてきます。数回の取引では判断が難しいですが10回、100回と取引すれば感じてきます。あくまで短期トレードで、1回の利益を小さく積み重ね取引回数が多い人の話ですが。

FX業者のすべりは確認が難しい

1万通貨~10万通貨では、かなりすべりが少なく優良だと思っても、大きい通貨数になるとあからさまにすべらせてくる業者もあります。現在はわかりませんが、この手の業者は私が経験しただけでも3社程度は、低い通貨数はそんなに感じずませんでした。

ただ、10~20万通貨にすると、注文を通すのが遅かったり、すべりがひどくなったりと、目に見えて感じ取れたので利用をやめました。1社に関してはもはや短期筋にとっては悪以外なにものでもないような、ひどいすべり方をする会社でした。

すべりに関しては個人の感覚による所も多く、結局は他人の言う事よりも実際にそのFX会社にて、自分が思う通貨数でどれくらいのすべりなのかを確認する事が一番いいです。但し、

その都度口座開設して入金して数か月取引しないと、状況はなかなか把握できない

と思いますし、仮にデモトレードがあったとしてシステムが実際の取引と同じ形でも、本当にデモトレードの能力が実際の口座の能力と同じかはわかりません。この作業の繰り返しは意外に手間で結構なストレスです。

この口座はいいと思い使い続け、ある一定の通貨数まで上昇させれば、何か違ったシステムになったのか?と感じるこの感覚は、短期筋特有のものだと思います。1日数回の取引で、ポジションは少なくとも30分以上保有するような方は、一切といっていいほど、ここで述べている事は感じないでしょう。しかし、短期筋にとっては致命傷になる問題。

すべりに関して安易に、何万通貨を超える様子が変わると言うのは難しいですが、トータルで勝ち続けているのが条件で20~30万通貨が一つの壁、次は50万通貨が最大の壁になってくると思います。但し、仮に50万通貨まで行っても勝ち続けていれば別の問題も出てきますが…。

フェアなすべり方をする業者を見つけ出す

私個人的には数10社程度利用してきましたが、すべりだけに関しては、それなりの取引高を誇る業者は20万通貨程度までなら特段悪意は感じないでしょう。

但し、ここにスプレッドの開きと言う問題も短期筋には考慮せねばならない所もあります。急変同時の多少のスプレッドの開きは致し方ないですが、業者によってかなり癖があります。

短期トレード中心と考えるならば、ある程度使える業者を3社ほど保有していた方がいいです。1つに絞って勝ちだしても、少しすべりが変わっただけでトレード内容が大きく変化します。

情けない話ですが、私は専業になってから短期トレード中心の為、常にこの問題と戦っています。数年間使い続けた口座は凍結されたり、別の口座は勝ちだすとあからさまに、すべりとスプレッドが変わってくるなど、安らぐ日がありません。まあ、その中でも私がある程度使えると思ったのは、

・SBI FXトレード
・GMOクリック証券
・マネーパートナーズ
・JFX

その4社位です。10~20万通貨程度ならば、他の会社もそこそこ使えますが、まあ人により感覚も違うので一概に言えませんが。

すべりは感覚的な所もあるので注意

『すべり』については特に負けている時に感じる事が多いです。判断の遅さからくるクリックの遅さをすべて、業者のせいにする場合があります。又、激しく上下するようなチャートの動きの場合は大きくすべる場合も有る事は理解しておきたいものです。

人は負けていると必ず責任転嫁したいもの

上記のようにあからさまにひどい業者もありますが、すべての業者がそういうわけでは無く、自分の中に問題があったりするケースも多々あるので注意が必要です。

ある程度すべりに慣れてくれば、先を見通せる力もつきます。これくらいすべると想定した取引も出来ます。今は、昔より相当システムも優れています。昔はあからさまに、クルクル詐欺と呼ばれ、決済に数秒かかるどころか、1分先なんて事もざらにありました。そう言った意味では、あまり過敏になりすぎるのも良し悪しです。

すべりについてはあくまで個人主観ですので、ご参考程度にして頂ければ幸いです。長期トレードや日をまたぐような取引、数時間はポジションを維持する方は『はあ?何言ってるの?』と思う程、全く問題にはならない事象です。

私もデイトレーダーになりたいと悪戦苦闘していてそれが出来ないから、これ程悩むのですが、そのハードルが高くて中々…。短期トレードの方やポジション回数が多い方で、勝ちが続くと注意が必要です。こういう事もあると思い、分散して取引を行う事も考えておいた方がいいのではないでしょうか。

FXのすべりについてのまとめ

スキャルピングトレーダーはこのすべりに関しては死活問題です。特に秒単位で取引している方は、このすべりが悪意ある方向にとられるかとられないかで、下手をすれば勝ち負けが逆転します。

その都度1pips~5pips程度を狙うのがスキャルピングです。そこで注文のたびに注文決済で1pipsもすべれば地獄です。この取引を長い年数出来る口座を見つけるのは至難の業です。ハッキリ言って無いでしょう。

こういった取引の先には口座凍結が待っています。勝てば口座凍結の影がチラホラ、負ければ取引回数が多いだけに大敗退。なかなか自分とマッチした口座を維持することは難しいのが現状です。

この問題に悩むのはスキャルピングだけです。まあデイトレーダーも悪意のあるすべりは腹も立つでしょうが、スキャルピングより対応能力は高いはずです。極論ですが、もはやスキャルピングのみでFXを勝って生き残る時代は終わりでしょう。

すべりの判断は大切ですが、そこをカバーすることで、

スキャルピングのみの取引の固執は自分の稼げる道を狭める

1つの形にこだわるのもいいことですが、スキャルピングには色々と相場以外の点での敵があることも事実です。こういうことを理解しつつ、少し自分のスタンスを広げる道を考える時間も必要な気がします。

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