FXの手法をスキャルピングに依存するとFXを続けることが困難になる場合も

スキャルピングに依存するFXの取引

FXの取引でスキャルピングだけに特化してしまうと、そのポジションの保有時間にもよりますが、短すぎる時間での取引の依存は口座凍結などを受けた時にFXで収益を積み重ねることが難しくなるケースに至る場合もあります。

FXのスキャルピングとはどのような手法か

FXでスキャルピングという手法は、相場の動きの中で数pips~数10pipsという小さな利幅を狙い、多くの取引回数を重ねて、小さい利益を積み上げていく手法です。

スキャルピングの語源はアメリカインディアンが行っていた「頭の皮を薄く剥ぐ」という意味

一言でスキャルピングと言ってもその形は人により大きく異なります。一番大きな違いは『ポジションの保有時間』です。細分化するとかなり大きく人により違うでしょうが、大きくは以下のように分類されると思います。

スキャルピングのポジションの保有時間
  • 決済までの時間が10秒以下と言ういわゆる秒スキャ
  • 決済までの時間が秒~1分程度
  • 決済までの時間が1分~5分程度
  • 決済までの時間が5分以上でデイトレードよりスキャルピングに近いという保有時間

あくまでこれは、相場の動きにより変化するもので、絶対に秒単位の取引だけをするという人は少ないでしょう。但し、自分がどの保有時間の取引が多いかで、スキャルピングの形は大きく異なってきます。

スキャルピングの損切り幅や目標PIPS数

上記のスキャルピングでも異なる保有時間によって、損切りや目標PIPSは大きく異なってきます。大前提として、『損切り幅や目標PIPSは相場の動きによって変化するのが当然』であることが普通です。

折角大きな動きで利が乗っている状況で、自分のスキャルピングのスタイルが『秒』だからと言っても、わざわざ小さい利食いをする必要はありません。またこれは損切りにおいても言えることです。

自分の方向感と合わないからと取引しては投げ捨てるような損切りでは、ただの損切り貧乏になります。又、損切り幅を概ね決めておく事は大事ですが、これも相場の動きに応じてそれなりの変化をもたせなければ、損切り貧乏になります。

スキャルピングにおいて損切り幅や目標PIPS数は大まかに決めておく程度で実際は相場の動きによって変化するのが当然

損切り幅も目標PIPSもある程度、スキャルピングのどの程度の保有時間が主体なのかによって大まかに決めておく事は必要ですが、そう決めたからと言って、相場の流れを無視するような損切りや目標PIPSの設定はするべきだとは思いません。

スキャルピングの保有時間ごとの想定の損切り幅や目標PIPS数

スキャルピングにも色々な保有時間における形があり、自分の主体とするスキャルピングの形が取引を重ねることで傾向が出てきます。ここでは私が考えるスキャルピングの保有時間における損切り幅や目標PIPS数の平均的数値を想定してみます。

秒スキャと呼ばれるスキャルピングの損切り幅や目標PIPS数

秒スキャと呼ばれる秒単位のスキャルピングの場合、損切り幅や目標PIPS数はおのずとFXの取引で最小と言ってもいいものです。

秒スキャの損切り幅
  • 人により考えは変えあるでしょうが取引した時点で反対に動くのならば損切りの態勢を取るべきスキャルピングの保有時間なので、損切りの目安は1~2pips程度
秒スキャの目標PIPS数
  • 利食いは相場の動きに合わせることが条件ですが、損切りの平均幅が1~2PIPS程度ならば、それに合わせるような利食いが必要です。

スキャルピングの保有時間が1分以上の損切り幅や目標PIPS数

秒スキャ以外のスキャルピングの形と言ってもいいかもしれませんが、これに関しては人により大きく異なります。秒スキャよりも相場の流れをつかむ能力が必要で、損切り幅や目標PIPS数も必然的に秒スキャよりも大きくなります。

保有時間が1分以上のスキャルピングに理想的な損切り幅や目標PIPS数を数字として表すには難しく、最低限相場の動きに合わせる形で、

スキャルピングの保有時間が1分以上のスタイル=目標PIPS数>損切り幅

これくらいが最低条件として必要ではあると思いますし、あくまでスキャルピングですので、相場の動きにもよりますが、

スキャルピングの保有時間が1分以上のスタイルでの損切り幅や目標PIPS数は最大でも5PIPS程度で、スキャルピングの保有時間が5分以上でも最大で10PIPS程度が限度

あくまで自分の主体とする保有時間によってのことですので参考程度とすれば、保有時間が長ければ長いほど損切り幅や目標PIPS数は上昇するイメージになると思います。

スキャルピングの長所と短所

以下にスキャルピングの長所と短所を列記してみます。

スキャルピングの長所
  • レバレッジを大きく利用しやすく資金の増加率が早い
  • 自分の好きな時間でFX取引が可能
  • 決済までの時間が短いので1回の取引でのストレスは小さい
  • 1度の取引の損失を最小限で抑えられる
スキャルピングの短所
  • 取引回数が多い事で取引コストも増加する
  • ボラティリティ(変動性)の大きな相場でないと取引しにくい
  • 負けが続くと加速度的に資金が減る
  • 状況によって束縛時間が増える
  • メンタルコントロールが難しい

スキャルピングの長所と短所は表裏一体と言ってもいいものです。レバレッジを大きく取れば資金効率はいいですが負ければ拍車がかかるように資金が目減りします。好きな時間で取引は可能ですが、反面ボラティリティが大きくないと取引はしにくいものです。

FXを専業なのか兼業なのかにより、スキャルピングも大きく考えが異なってくる場合もあります。兼業であるが故に自分の空いている時間に無理に取引をしたくなる場合もありますし、専業であるが故に動きを待ち続け時間拘束が増える場合もあります。

このあたりのスキャルピングの長所と短所やFX専業トレーダーでの私のスキャルピングに関しては以下をご参考下さい。

スキャルピングはFX業者が注文をカバーできない

スキャルピングにも色々な形があることはここで書きましたが、ここからは私の現在置かれている状況にも沿った形の話になります。FXにおいてスキャルピングは1つの取引手法で別に恥じるものでも違法でもありません。

しかし、スキャルピングのしかも時間軸が短ければ短いほど、FX業者との相性は悪くなることは確実であることは念頭に置く必要があります。そしてもっとも危険なスキャルピングの形は秒スキャと呼ばれる秒単位での注文決済を繰り返すスキャルピングです。

秒スキャを高頻度で繰り返し安定的な収益を得れば得るほどFX業者からの口座凍結の確率が高まります

スキャルピングはFX業者が最も嫌う形の取引手法です。簡単に説明すればFX業者で特に日本のFX業者は注文を呑んでいます。呑む?と言うのは基本的に顧客の注文を全て勝っても負けても自社で注文を完結させていると言うことです。

FXは9割が1年以内退場すると言われるほど難しい投資です。FX業者は顧客の取引と反対売買を行いスプレッド分を手数料として収益にしているのではありません。負けた金額は全て自社で丸呑みして勝った分を自社から支払う形です。

ただ、これが全てだとは言いません。顧客の注文と反対売買が出来る取引時間があるのであれば、その顧客は呑まずに反対売買をカバー先に流して、スプレッド分を利益とすることも可能です。ここで問題なのは

FXのポジションの保有時間が短ければ短いほどFX業者はカバーしきれず、顧客の勝ち分を全て被る形となります。それが最も顕著なのがスキャルピングです

この形で最も嫌がられるのがいわゆる『秒スキャ』と呼ばれるスキャルピングでも一番取引時間の短い手法です。イメージして下さい。自分が発注して3秒後に決済していれば、FX業者が反対売買する時間はありません。

仮に反対売買をしてもすでに、自分の取引は完結しています。さらにFX業者は基本的に顧客の勝ち負けに関係なく注文を呑む状況であれば、秒スキャでの顧客の勝ち分は全て持ち出しとなります。

FXで取引回数が多くスプレッドを多く払っているという感覚は実はFX業者にとっては最も嫌な顧客であるということです。

FX業者が注文を呑むことは悪ではない

FX業者が注文を呑むと聞けば、『なんだ呑み業者か』という気持ちも生まれるでしょうが、このFX業者が注文を呑む形があるからこその日本のFX業者のスプレッドが海外に比べ小さい理由です。これがなく、全て反対売買を行えばスプレッドは拡大するはずです。

日本のFX業者が注文を呑むことは必ずしも悪いことでは無く、ある意味、顧客が取引しやすい環境にも繋がっていると言うことです。しかし、悪い面もあります。それは約款での短時間取引の定義があいまいすぎるという一面です。

スキャルピングを行えば口座凍結されるということは何処かで聞いたことはあると思います。しかし、FX業者はこの時間を明記はしません。それは、

FXでスキャルピングを行って数多く取引してくれて負ける顧客も多いために、スキャルピング自体を完全に否定すれば自社の収益を圧迫する為

ようは負けている人にはどんどんスキャルピングをしてもらい負けてもらい、スキャルピングで勝つ者には口座凍結させてしまうために、FX業者の約款はあらゆる面で自社有利なあやふやな内容にしているということです。

FX業者が注文を呑みスプレッドが縮小されることは顧客に有利なことだが、スキャルピングの勝ち組を許容できないために約款の内容をぼかしているのは悪としか言いようのないもの

これではスキャルピングの時間定義などどうでもよくて、スキャルピングで勝てば口座凍結するかもしれないよという脅し文句を最初から与えられていると言うことです。しかし、これに文句を言ってもそれが現状のルールであるならば従わなければならないのがいけないのが今のFXの現状です。

スキャルピングに特化してしまうFXの怖さ

スキャルピングにも色々なポジションの保有時間により、口座凍結の可能性は大きく異なります。ですが、やはり仮に5分程度以下の保有時間であれば、何かで難癖をつけられる可能性が高いことは理解したうえでスキャルピングをしないと口座凍結の可能性は捨てきれません。

特に秒スキャだけの特化しているようなFXの取引ならば相当口座凍結の危険性は高くなるでしょう。そして一番の問題は口座凍結ではありません。それはFXの取引がスキャルピングに依存する。スキャルピングだけで収益を得る形しか模索出来なくなる状況です。

これは私に置き換えられますが、私はスキャルピングに依存と言うよりも、やれどもやれどもデイトレードでは収益が得られない形で、致し方が無い状況でスキャルピングを選択し、その期間もデイトレードを並行したが結局、FXの収益のほとんどがスキャルピングになってしまいました。そして、

スキャルピングだけに特化し、使える口座が絞られてしまうと、その能力は使いこなせない能力になり、さらに中途半端に勝っていれば、その方法から抜け出せないジレンマを生む事もあります

スキャルピングを否定する気はありません。但し、人により特に短時間のスキャルピングに特化してしまえば、その時にデイトレードでも稼げれば別ですが、スキャルピングだけの能力ならば下手をすればFXを辞める選択肢も必要になります。

スキャルピングを行った期間の長さも別の手法への移行の邪魔に

スキャルピングを行い長い間勝ち続けるケースが生まれれば、人間はそれでの収益の方が楽なので、仮にスキャルピングが口座凍結を生む事を知りながらも、デイトレード等の能力が上がらなければ、どうしてもスキャルピングに固執し続けてしまいます。

すでにその状態はスキャルピングに特化してしまっていて、ここを抜け出すのは、ハッキリ言って初心者がデイトレードを何も知らない状態から学ぶよりも、スキャルピングの形により相当デイトレードへのハードルが高くなります。

しかもなまじスキャルピングで勝ってしまえば、どうしてもデイトレードの検証がスキャルピングの思考が邪魔をして、クリーンな検証にはならずにひたすら検証をしても、それが本当の意味の検証にならないケースもあります。

FX初心者がデイトレードで収益を生むよりも、スキャルピングで収益を生んでいた人の方がデイトレードで収益を生む形を築く方がハードルが高いケースがある

そして、デイトレードをしたいと頑張っても結局はスキャルピングに固執を続け、下手をするとそこでメンタルが相当痛めつけられ、無謀な取引に移行して、相当の痛手を被るケースも出てきます。

スキャルピングにだけ特化したFXではある一定の収益を得ることは可能だが、大きな収益を複利運用的に上げられる可能性は限りなく低い

FXを長く続けるのならばスキャルピングのしかも秒スキャと呼ばれる短時間の取引だけではおのずと限界があります。口座凍結や利用可能な通貨数の限界値などあらゆる意味での限界です。そしてこの壁を超えてデイトレードに移行した人が億トレーダーと呼ばれる存在になれるのだと思います。

スキャルピングに固執し続ければメンタルが壊滅する

これは私の場合だけかもしれません。私はFXを専業でしています。しかも自分では秒単位で決済するつもりはありませんが、状況によれば秒単位の場合もあるようなスキャルピングの形です。

私は専業と言う形でのFXでしかもスキャルピングに特化した状態で、しかもデイトレードの能力はスキャルピングに比べれば相当低く、デイトレードだけでFX専業トレーダーを続けることは困難だと言い切れるレベルです。

このFX専業とスキャルピング特化の組み合わせは最悪と言えるものです。2017年初めから続くようなドル円の低ボラティリティ相場の連続には対応できず、しかも私の場合はドル円だけに絞っているような形。

口座凍結以来、利用通貨数を下げる必要性があり、そう言った意味でも稼ぎ続けることが必須条件のFX専業トレーダーとしては致命的な状況です。これがこうなるまでにデイトレードを少しでも形に出来れば良かったですがそれも出来ず。

自分がFXで専業の道を取れたのもスキャルピングだがFX専業トレーダーを続ける苦しみを一番感じるのはスキャルピングという矛盾

こういう状況になってしまうことも想定していましたが、対応できなかった私が全て悪いだけのことですが、やはりスキャルピングだけに特化してFXを続けるのには限界があるとは感じます。そしてそういう状況になればメンタルは途方もない悪化を招きます。

私が経験した中でも現状(2018年4月時点)のメンタルは過去最悪の状況。FXがどうでもいいとまで感じる始末。ですがFX専業トレーダーがFXを捨てても簡単に次の道はありません。その中でスキャルピングとデイトレードの自問自答を続けさらにメンタルは悪化。

どうすれば打開できるのかさえ見失っている状態です。こういうことがスキャルピングだけに特化してしかもFXを専業で行っていれば起こることも想定しておかなければいけないのが、FXにおけるスキャルピングだと思います。

まとめ

スキャルピングを簡単に一括りに出来るものではありません。その中でも取引する人の生活状況や考え方や相場の得手不得手など色んな条件が加味されて多種多様に変化します。しかし、デイトレードに近い形のスキャルピングならば問題は少ないですが、秒スキャなどは限界が早い。

口座凍結も繰り返せばいいと考えられる人もいるでしょうが、口座が使えなくなっていくのは好ましい状態ではないはずです。そしてわかっていて何処かでFXの収益の限界を決めてスキャルピングをやるならばいいですが、そうでないとメンタル悪化を生む事もあります。

スキャルピングもデイトレードも両方こなせるのはFXの理想形ですが、それは理想形ということで、それが実践できて収益を積み重ね億トレーダーになれる人はほんの一握りです。しかし、それを目指すのであればスキャルピングに欠点があることへの理解は必要です。

大きな目標を望む人でスキャルピングだけに特化しているのであれば、どこかでこういった問題が出て来る事を想定しているのと何も考えないと言うことは差があります。しかし、考えているだけでも効果はありません。

スキャルピングをしながらもデイトレードの能力を磨けるのであれば、それを上手く併用しながらFXの幅を広げておく事は、何かの時に必ず役に立つ事だろうと私は今痛感しています。

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