FXの所得のみの人のFXの確定申告の方法(所得項目について)

2018年2月25日

確定申告

ここではFXの所得のみの人の確定申告(白色申告)の方法について収入・所得に関する内容を国税庁の所得税(確定申告書等作成コーナー)の基づいて入力方法を解説します。

ある家族でFXのみの所得があった場合のモデルケースより詳細に説明して行きます。

FXの確定申告(FXの所得のみの場合)

FXで収入を得れば金額に応じて確定申告をしなければなりません。まずは自分が確定申告する必要が有るのか無いのかを確認をします。

またこのページの内容はあくまでもFXのみの所得があった場合の専業トレーダーや自営業(本業の利益が無い)などの条件で行っています。投資のみで生活されていてもFX以外に株や仮想通貨、ホームページの広告収入などがある場合は、それに応じた確定申告が必要ですので、まずは自分の1年間の所得の状況を確認して下さい。
注意FXと損益通算できるものだけで1年間の所得がある場合は基本的にはこの記事の内容で確定申告できます。

FXで確定申告が必要な人・不必要な人

はじめにFXで確定申告の必要が無い人は以下の通りです。

FXで確定申告の必要が無い人
  • FX取引の所得を含み「先物取引に係る雑所得等」の年間合計が20万円以下である場合
  • 専業主婦やフリーター・無職者の人等はFXの利益だけなく、他の全ての利益も含めて合算した1年間の所得(収入-経費)が基礎控除の38万円以下である場合
上記条件以上の収入がある場合は確定申告が必要です

FXと損益通算できる出来るもの

以下の投資に関してはFXと損益通算が出来ます。もしFX以外にも利益があった場合は、一緒に確定申告しましょう。

FXと損益通算出来るもの
  • CDF
  • バイナリーオプション
  • 商品先物
  • 日経225先物
  • TOPIX先物
  • 複数のFX業者を利用している場合はそれぞれの業者での損益を合算可能
  • 取引所FX(くりっく365)と店頭FX間での損益通算も可能

損益通算についての詳細
先物取引に係る雑所得等の課税の特例

注意・株式取引はFXと損益通算できませんのでご注意ください

・仮想通貨(ビットコインなど)の収益とFXは損益通算できませんのでご注意ください

確定申告の事前準備

FXの所得だけの確定申告の場合は以下のものを用意されていると楽に入力できます。

自営業・フリーランス・専業トレーダーの確定申告前にそろえる資料
  • FX業者から発行される年間損益報告書
  • FXにおける必要経費の明細が分かるもの
  • 家族分のマイナンバーカード(通知カード)
  • 医療費控除の明細(医療費控除を受ける場合)(*1)
  • はじめて住宅ローン控除を受ける場合は必要書類をそろえる(住宅ローン控除について以降に)

申告書に添付・提示する書類(国税庁)

(*1)医療費については平成29年度に大幅に変わっています。基本的に経過措置として平成31年度までは同じということですが、入力の仕方や今後に関しては大きく変わります。内容は以下をご確認ください。

FXの所得だけの場合に所得控除は対象になるのか

FXの所得のみの人の確定申告(白色申告)の場合、所得控除の考え方は基本的に使えます。所得控除とは国民年金や国民健康保険の支払った分などの控除です。私は直接税務署に聞きました。

FXの所得だけの場合はそこから所得控除を引けるのか?

税務署の答えは『YES』でした。ですのでFXの所得から引けるものは以下の3つになります。

FXの所得だけの場合にFXの所得から引けるもの
  • FXをするために利用した必要経費
  • 所得控除(国民年金・国民健康保険・配偶者控除・扶養控除etc
  • 税額控除(住宅ローン控除etc)

上記の3つがFXの所得だけがある場合に使える項目です。但し、FXの必要経費はそれほど大きく取れません。それは税務署により考え方に大きな差があるため、実際利用していても経費と出来るかは税務署次第です。

それを除けば、所得控除と税額控除がFXで節税できる最大のポイントです。但し、これも個々の状況により大きく異なります。扶養家族も無く年金も払っていないとなれば引ける項目は少なくなります。

税額控除に関しては、概ねの人が利用できる項目は住宅ローン控除くらいです。これらのポイントを踏まえて、

FXの必要経費と所得控除・税額控除など利用できるものをしっかり使いこなせるかがFXの所得の節税のポイントになります

FXの税金は確定申告時の所得税の支払いは単純に15%ですが、こういった控除をどのように使えるかで多少の節税は可能です。私はFX専業4年で5,300万円程度の収益でしたが、単純に15%で計算すれば795万円の所得税になります。

しかし、FXを専業でやっているので、こういった所得控除や税額控除を利用して、15%以下の所得税になっているので、この辺りで利用できる項目があるならしっかりポイントは抑えておくべきです。

申告書作成前の事前事項の入力

確定申告書等作成コーナーでは、画面の案内に従って金額等を入力することにより、確定申告書等を作成することができます。

以下のリンクより確定申告書等作成コーナーへ

確定申告書等作成コーナーへ

【申告書・決算書・収支内訳書等 作成開始】をクリック

【書面提出】をクリック

・【下記のチェック項目については、すべて確認済みです】にチェック
・画面下の【事前準備終了 次へ】をクリック

【所得税コーナーへ】をクリック

・【左記以外の所得のある方の作成開始】をクリック

注意*・左記以外の所得のある方の作成開始は確定申告書Bを選択することになりますが、すべての所得・所得控除に対応する様式なのでここを選択します

・【確定申告書等を印刷して税務署に提出する。】にチェック
・【生年月日】を入力
・【申告書の様式をイメージした入力画面で申告書を作成する】にチェック
・【入力終了(次へ)】をクリック

確定申告書のモデル

ここからは実際の給与所得に応じて確定申告したほうが分かりやすいので、モデルパターンとして以下の状況の給与所得のある家族の確定申告を入力して行きます。ここではまず給与所得のモデルを明示します。FXに関しては以降で明示します。

確定申告書のモデル家族
  • 自分:確定太郎(FX専業トレーダー・誕生日:昭和50年1月1日-42歳)
  • 妻:確定花子(専業主婦・誕生日:昭和50年1月2日-42歳)
  • 長男:確定二郎(大学生・誕生日:平成9年1月3日-20歳)
  • 長女:確定よし子(中学生・誕生日:平成16年1月4日-13歳)
  • FXの合計収益5,000,000円
  • 社会保険料等の金額:780,000円
  • 生命保険料の控除額50,000円
  • 旧生命保険料の金額100,000円

FXの所得金額を入力する

【分離課税の所得(土地建物や株式等の譲渡所得等、退職所得など)はこちら】をクリック

【先物取引に係る雑所得等】をクリック

「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」の書き方・入力方法・サンプル

FXの収益のモデルパターンとして以下の状況と仮定して確定申告を行います。

FXの収益のモデルパターン
  • FXの収益が合計500万円だとしてその内訳は
  • A社:200万円(うちスワップポイントが20万円)
  • B社:170万円(うちスワップポイントが50万円)
  • C社:130万円(うちスワップポイントが30万円)
  • 前年度に-100万円の繰越があったとします。(前年度に確定申告で繰越控除しているとする)
  • 通信費:5万円(インターネットとスマートホンの使用割合から算出)
  • 器具・備品購入費:8万円(PC購入とデスク・チェアを購入、使用割合から算出)
  • 新聞図書費・事務用品費:3万円(FXや投資関連の書籍・雑誌の購入と筆記用具の購入)

先物取引に係る雑所得等の入力

先物取引に係る雑所得等の入力
  1. 【所得区分】:【雑所得用】を選択
  2. 【種類】:社名を入力
  3. 【決済年月日】:年末の【12月31日】と入力
  4. 【決済の方法】:【仕切】と入力
  5. 【差金等決済に係る利益又は損失の額】:FXによる損益額を入力
  6. 【その他の収入】:スワップ金利の額を入力
  7. 【必要経費】:空白欄にここでは【通信費】として5万円を入力
  8. 【必要経費】:空白欄にここでは【器具・備品購入費】として8万円を入力
  9. 【必要経費】:空白欄にここでは【新聞図書費・事務用品費】として3万円を入力
  10. 【もう1件入力する】:クリックして次の会社の収益を記入

必要経費には自分が申告する内容のものを記入して下さい。

同じように残りの2社を入力します。
注意*必要経費は1件目でまとめることも出来ますし、3件別に入力も出来ます。
*【委託手数料】がある場合は記入して下さい
必要な件数を入力すれば下にスクロールします

先物取引の差金等決済に係る所得の損失の額を入力

確定申告年度の3年前分までにFXの損失がある場合に金額を入力します。

注意*損失のあった年度に確定申告をしていなければいけません

先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除について

先物取引の差金等決済に係る所得の損失の額を入力
  • 前年分までに引ききれなかった先物取引の差金等決済に係る所得の損失の額を入力します
  • 適応する期間の損失分を入力(確定申告年度の3年前分まで入力できます。)
  • 全ての入力が終われば【入力終了(次へ)】をクリック

「所得・所得控除等入力」画面の下にスクロールして【入力終了(次へ)】をクリック
注意・繰越損失額が引かれていませんが後に引かれるので問題ありません。

ここまででFXの所得の計算は終了です

分離課税なので収入・所得項目に記載は無い

ここまででFXの所得の計算は終了です。所得・所得控除等入力のページに戻ると所得の項目には何も書かれていません
FXは分離課税の所得なので所得・所得控除等入力のページに戻ると収入・所得の項目は何も書かれていなくてOK

所得欄

以上のように所得の項目は全て0で問題はありません。

注意ホームページの広告収入など、今であればビットコインなどの仮想通貨等の収入があった場合は雑所得などになり、この項目が0ではありません。ここではFXだけの所得で計算しているので注意して下さい。
FXの所得だけの人の確定申告の所得控除項目・FXの節税については以下へ

サラリーマンのFXの確定申告方法(はじめての人は①からご覧ください)

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